- バス釣りに行ってはみたものの、全然釣れない。
- 友人は大きいバスを釣っているのに、自分は魚に見向きもされない。
こんなことってありますよね。
バスを釣るということをもの凄く難しいことのように思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それはただ単にバス釣りのやり方を知らないというだけの話かもしれません。
この記事は、バス釣り歴10年で、現在釣り具メーカーに勤務するくらいにバス釣りが好きな筆者が教えるバス釣り直伝のコツになります。
この記事を読むことで、まだなかなか思うようにバスが釣れないというアナタにも、バスが釣れるようになりますよ。
そして、大興奮間違いなしのバスの強烈な引きを楽しんでください!
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
バス釣り初心者が押さえておきたい3つのポイント
結論から言うと、
バス釣りで絶対に押さえておきたい3つのポイントは、
➀釣り場
➁タイミング
➂ルアー選択
です。
3つのポイント深堀りに入る前に、まずは大前提であるバス釣りのゲーム性について説明します。
バス釣りのゲーム性
バス釣りはゲーム性の高い釣りです。
ブラックバスは、時間や天気、季節などにとても忠実に行動する魚です。釣り場ごとに大まかな行動パターンが決まっていたりします。
- 食事の時間は朝7時と夕方18時(季節に合わせて徐々に変わっていく)
- お昼14:00頃、あのコースを回遊する
- 雨が降ったらあそこの流れ込みに集まる
など。
また、季節ごとの行動パターンもある程度決まっています。
- 春は産卵
- 秋は冬眠前の荒食い
- 冬は深場でじっとする
など。
そのため、
その時々の魚の行動パターンの予測を立てて、狙って釣ることができます!
では、ここから本題に入ります。
バス釣りで超重要な3つのポイント(➀ 釣り場、➁ タイミング、➂ ルアー)について、それぞれ解説していきます。
ポイント➀ :釣り場
場所選び
最初のうちは、絶対にブラックバスがいると分かっている有名釣り場で釣りしましょう。
ネットやSNSで調べると人気フィールドはすぐに分かります。
釣具店の店員さんも教えてくれますよ。
いきなり釣り人の少ない穴場スポット的なところへ行こうとするのはおすすめしません。
人が少なくて簡単に釣れそうなのに…、と思われるかもしれませんが。
理由は↓です。
・そもそも穴場スポットは簡単には見つからない。
穴場というくらいなので、ネットに上げられていません。
Google Mapから良さそうなところをしらみつぶしに探していくしかないのですが、とても時間のかかる現実的ではない作業だということは容易に想像できるかと思います。
・水抜きされて魚がいない…というフィールドも少なくない。
ため池や河川は、農業用管理や災害対策工事のために定期的に水が抜かれることがあります。
そうなると魚は激減していて、復活するには数年かかります。
人気フィールドはほとんど水抜きされていませんし、されていたとしたらすぐに分かります。
しかし、穴場スポット的な場所だと最近水抜きされたのかどうかさえ分かりません。
・人気フィールドは釣り人が多い。上手い人から学べる。
他の釣り人の釣り方を見るだけでもレベルアップにつながります。
軽くあいさつして世間話をする中で、経験者から有益情報を得られることもあります。
同じ釣り人同士なので、基本みんな初心者には親切に教えてくれますよ。
最初は釣り人がたくさん来る人気フィールドで、人の釣りを見て学びましょう。
「百聞が一見に如かず。」とよくいいますね。
その中でも、規模の小さいフィールドがあると最高です。
小規模フィールドはバスが居付くポイントが限られるので、ポイント探しの手間を省いて釣り方に集中できるのでおすすめです。
最初の釣り場選びは、釣れる/釣れないの評判よりも、魚がいるか/いないかを重視して選びましょう。
魚目線でどこにいるか考える
これは、どこの釣り場に行くかが決まった後のステップになりますが、
その釣り場の中でどこに立って釣りをするかもかなり重要なポイントです。
バス釣りでは、目の前の景色に漫然とルアーを投げていくのではなく、
魚が居そうなところに狙いを定めて釣りをするのが、安定して釣果を上げるためのコツです。
自分がブラックバスになった気分で、どこにいたら一番快適かな?と考えて、魚のたまり場を見つけましょう!
夏の暑い日
涼しくて日の当たらないところが心地いいですよね。
- 上流からの流れ込み
- 湧き水
- 草木や水草、ゴミ溜まりの日陰
などが狙い目です。
冬の寒い日
暖かくて温度変化の少ないところが快適ですよね。
- 水温変化の少ない深いところ
- 湧き水
- 日光の当たる岩場やコンクリート護岸(岩が熱を持ちヒーターみたいになります)
などが狙い目です。
バスは何かモノに身を寄せたがります。
人間でも、何もないところにただ突っ立っているより、椅子や柱など何か拠り所があったほうが落ち着きますよね。
まして、バスは鳥や獣などの天敵から身を守ったり、小魚やエビなどを捕えて食べないといけなかったりするので、常に身を隠しておく必要があります。
- 何もないところに1本ポツンとある立ち木
- 護岸コンクリートの境目
- 水門
- ゴミ溜まりの下
- 岩場
- かけ上がり(ブレイク)
などに、バスはよく付いています。
その中でも特に、バスは硬いもの(岩や石など、通称「ハードボトム」)が大好きです。
そこは水の流れによって泥や砂が流されて岩や石が表面に出てきたところです。
水当りがよく、全ての生き物が快適に過ごせる一級ポイントになっています。
酸素量が多くエサとなる小魚やエビも豊富です。
では、立ち位置も決まって狙いどころも定まったので、実際にルアーを投げる段階の話に入ります。
ここでのコツは、
狙う場所の少し遠くに投げて、ルアーが狙いのポイントを通る時にきれいに泳ぐ状態にすることを意識することです。
また、
ルアーの着水、着底から5秒くらい待って、ルアー操作を開始するのも釣果を上げるのに有効です。
ルアーが不自然な動きをしなかったら、バスはルアーを偽物だと見切ることができず食ってきやすいです。
ポイント➁ :釣れるタイミングの見極め
釣りには、時合(ボーナスタイム)があります。
魚がエサを食べるタイミングは大体決まっており、魚のルアーへの反応は時合に集中します。
↓のようなタイミングが時合になりえます。
要は、何か変化が生じるタイミングです。
- 朝マヅメ、夕マヅメ
朝日が昇る時と夕日が沈む時の前後1時間ほど - 雨の降り始めと降り止んだとき
- 風の吹き始め、止んだとき
- 光量の変化
- 水温の変化
- 流れの変化
水門の開閉、潮位の変化など
時合に入ったら、やたらと水面に生命感があふれ(魚が跳ねたり、水面がモワモワしだします)、魚がルアーによく当たってくるようになります。
明らかにそれまでと雰囲気が変わるので、すぐ分かると思います。
時合に突入したら、持ちうる全ての気力と体力を出し切りましょう。
今日釣りしているのは、全てこのタイミングのためです!
何か天候などの変化があった時は、チャンスタイムです!!
ポイント➂ :ルアー選択
ルアー選びの基本
ルアーを投げる順番の基本は、➀横から ➁縦へです。
➀横方向へのアプローチ
:クランクベイト、バイブレーション、スピナーベイトなどの巻物で、広範囲から手早くバスを探す。
➁縦方向へのアプローチ
:ワームでネチネチ丁寧に誘い、ピンスポット(野池の角、水門、岩まわりなど、ここぞ!というポイント)にいるバスを釣る。
いきなりワームは非効率
最初からピンポイントだけに絞って、ワームで丁寧に釣りしたほうが効率的なんじゃない?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでもありません。
というのも、最初に横方向に広く探って、エサを食う気満々のやる気のあるバスを見つけられるのなら、そのほうが手っ取り早く簡単にバスが釣れるからです。
横方向の巻物に食ってくるバスは、元からエサを探しているヤル気満々のバスですが、
縦方向のワームで食わせるバスは、こちらから誘ってヤル気スイッチを入れて食わせます。
縦方向の釣りは一手間かかるのです。
また、良さそうなピンスポットがあったからといって、そこに必ずバスがいるとは限りません。
そのピンスポットは既に先行者がバスを釣った後かもしれません。
どんなに上手に丁寧に誘ったとしても、そもそもバスがいなかったら釣れるはずがありません。
まずは、アピール力の高いルアーで手早く広範囲を探って、
バスがいるかいないか見極めましょう。
※例外的に、小規模なフィールド(小さな野池など)では、ワームでのスローな釣りだけでやり切るのもアリです。
小規模な野池でアピール力の高いルアーを投げすぎてしまうと、すぐにバスがスレて全くルアーに見向きもしなくなってしまうこともあります。
そういう時は、アピール力を抑えた、食わせ重視のワームだけで勝負するしかありません。
状況に合わせたアピール力の使い分け
ルアーのサイズ、カラー、形状などを、その時々の状況に合わせて使い分けていきます。
アピール力 | 高い | 低い |
---|---|---|
水の透明度 | 濁っている | 透き通っている |
有効な場面 | ・風が吹いている ・曇り、雨 など、魚がルアーを見つけにくそうだと感じるとき |
・無風 ・晴天 ・釣り人が多い ・朝夕のマヅメ時(魚が積極的にエサを追っている時) |
ルアーサイズ | 大きい | 小さい |
ルアーカラー | ・チャート(蛍光黄緑) ・白 ・黒 など、派手な色や 水中でシルエットがはっきり出る色 |
魚やエビ本来の色 ・ウォーターメロン ・グリーンパンプキン ・スカッパノン など |
ルアー形状 | 「面」のある形状 アクション時、「面」で水を押して強くアピール |
水を受け流す流線形 |
まとめ バス釣りはシンプルにいこう!
以上、初バスを釣るために押さえておきたい3つのポイント解説でした。
ネットや雑誌上には、この最新ルアーが釣れる!とか、これが最先端テクニックだ!とか、目を引く情報で溢れています。
ですが、そんなのはバス釣りの枝葉の部分でしかありません。
初心者の場合は、シンプルな釣りを心がけたほうがいいです。
自分がどんなふうにルアーを動かしているのか分かりやすくて、学べることも多いです。
バス釣りの王道スタイル
- まずは、スピナーベイトやクランクベイト、ラバージグやテキサスリグなどのアピール力高めのルアーを軸にして、積極的にエサを探しているやる気のあるバスを探す。
- 次に、一級ポイント(主に障害物周り)でどっしり腰を据えてワームでゆっくり丁寧に誘い、魚に口を使わせる。
あくまでも、”Simple is best” です。
バス釣りの王道スタイルで、たくさんのバスに出会ってください!
初心者におすすめのルアー
根掛かりしにくくて、よく釣れるルアーたちです。
横方向のアプローチ用
ハイピッチャー TW(タンデムウィロー) 3/8oz(O.S.P)
発売から20年近くたちますが、今でも色褪せない名作です。
様々なブレードタイプ、重さのラインナップがありますが、
ブレード:TW(タンデムウィロー)、重さ:3/8oz が使いやすく入手もしやすいので、オススメです!
カラーはとりあえず、お好みでいいです。
スピナーベイトは、根掛かりしにくくて、よく飛び、表層〜中層〜ボトムまでどのレンジ(深さ)でも使え、早く巻いてもゆっくり巻いても釣れる、まさにバス釣り最強の万能ルアーです!
その中でも、ハイピッチャーは、小さなシルエットに、パワフルなブレードによる強いアピールというギャップがよく釣れる秘訣だと思っています。
↓以下の記事で、スピナーベイトについて詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
4インチ グラブ(ゲーリー ヤマモト)
ノーシンカー(オモリなし)やジグヘッド(1.8gくらい)でのただ巻きがおすすめ。
ボウズ逃れに使われる、よく釣れる最終手段的なワームです。
縦方向のアプローチ用
3インチ ヤマセンコー(ゲーリー ヤマモト)
基本的に、ノーシンカー(オモリなし、フックのみ)で使います。
狙いのピンスポットへ、縦方向にフォール(落とす)だけです。
ワーム素材の比重バランスが絶妙で、ゆっくりすぎず早すぎずの絶妙なスピードでフォールしてくれてよく釣れます。
フリックシェイク3.8in(ジャッカル)のジグヘッドワッキー
アマゾン公式サイトはこちら
こちらもエサ並みに釣れてしまうド定番ワームです。
初心者でもとても使いやすいです。
何を使えばいいか迷ったらとりあえずコレ!
1.8g(1/16oz)ジグヘッドとのセットがオススメ!
おすすめフックはこちらから(ザップのインチワッキー 1/16ozです。)
フックは、ワームの背中側真ん中にチョン掛けして使います。(↓みたいに刺します)
(ステップアップ)慣れてきたらハードルアーへ
ハードルアーは、フックがむき出しで根掛かりしやすいです。
ですが、その分、魚も掛かりやすいです。
キャストミスで木などにルアーを引っかけて失くしやすいので注意してください。
値段も1個1,500円くらいと、ワームよりかなり高いです。。。
ソウルシャッド 58SP(ジャッカル)
1年中めちゃくちゃ釣れるシャッドです。
潜行深度や大きさ別に、
45SP、58SP、58SR SP、…
など、様々なモデルがありますが、
”58SP”がダントツでおすすめです!
他モデルより圧倒的に釣れました!
そして、どんな釣り場でも使いやすいです。
こちら(↓)の記事では、初バスを釣るために必要な具体的なテクニック、考え方を解説しています。
こちらも合わせて実践してもらうことで、より初バスとの出会いが早まりますよ。
ぜひチェックしてみてください。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。