2023/11/08 長期使用レビュー を追記しました。
こんにちは!バスヤロです!
ダイワの大人気リール「17 STEEZ A TW」の後継モデル「23 STEEZ AⅡ TW」が遂に発売されましたね!
前作の「17 STEEZ A TW」は、多くのユーザーから名機と好評でしたので、
発売を楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか!!
前作の「17 STEEZ A TW」はバスヤロ自身も実際に愛用しており、
バス釣りの世界をグッと広げてくれた思い出深い一台です。
この記事では、「23 STEEZ AⅡ TW」を実際に使ってみた、
筆者なりの使用感や前作からの変化など感じたことをまとめています。
購入を考えている方はぜひ最後までご覧ください!
この記事の筆者 バスヤロ は、関西の野池をメインにバス釣りをしています。
好きな釣り方は、スピナーベイト、バイブレーションなどの巻物です。
この23 STEEZ AⅡ TWは、そんな自分の釣りにピッタリだと思ったので、即購入しました!
前作の17 STEEZ A TWも溺愛してますので!!
とてもいいリールでしたので、書いているうちにアツくなってしまうかもしれませんが、
早速インプレしていきます!
早速購入!
(2022年)12月22日あたりに店頭に並び始めました。早速購入してきました!
筆者が購入したのは、1000HLというモデルで、
- ハンドル左巻き
- ギア比7.1:1のハイギア(HG)
というスペックなります。
定価54,000円で、実売は50,000円程でした。
内容物紹介
- リール本体
- リールカバー(クロロプレン製)
- 書類(説明書、展開図、アンケート)
リールカバー付きなのがありがたいです。
ロッドにリールを載せたままカバーを装着できますよ!
めちゃ実用的ですね😊
早速インプレします!
デザイン(4点/5点満点)
色味は、黒に近いネイビーのような感じでマット調です。
最近のダイワリールのデザインは、配色に統一感があって好きです。
悪く言うとシマノっぽくなりましたね(笑)。
デザイン自体は、16 STEEZ SV TW から変わっていません。
コンパクトなボディで、筆者のように手の小さい人でもしっかり包み込んで握ることができ、リール感度はいいです。
ただ、もう7年も同じボディの使い回しなのでー1点しました。
次回作の新しいリールデザインが楽しみです。
前作のときは、これまでにないカッコいいデザインのリールが出てきて、
「めっちゃカッコイイ!」「ゼッタイ買う!」と大興奮だったのを今でも覚えています🤣
まあ、このデザインはこれ以上ないくらいに洗練されたものだとも思いますし、
性能面からみても、今作は前作のブラッシュアップ版みたいなものなので、
あえて同じデザインを採用されているのかもしれません。
巻き心地(5点/5点満点)
17スティーズAのようなカチャカチャした巻き感ではなく、
しっとり滑らかな巻き心地になっています。
これが「ハイパードライブデザイン」なのか…と思いました。
上質な巻き心地になっています。
(※ハイパードライブデザインについては、本記事の下の方で詳しく解説しています。)
アルミボディとアルミハンドルのおかげで、巻き感度も良好ですね◎
巻きで、水中のハードボトム(石や岩)やウィード(水草)をしっかり感じることができました。
剛性感(5点/5点満点)
何度か水草に引っかかったり水中に放置されたラインに引っかかったりして、強引に巻いてきましたが、全然パワー不足は感じませんでした。
ボディのガタつきもなく、バス釣りには十分な剛性があると思います。
キャスト性能(5点/5点満点)
ここが前作との違いを最も感じました。
近中距離キャストも遠投も、全てが明らかに良くなってます!
糸巻量を減らしたことによって、スプールが軽くなっています。
そのため、スプールの回転の立ち上がりが良くなり、
近中距離のキャスト性能が上がっています。
また、MAG-Z BOOSTというブレーキシステムにより
遠投性能も向上しています。
ちょっと投げただけでも、キャスト後半の伸びが 17スティーズA より良くなっているのを感じました。
(※スプールやMAG-Z BOOSTなどについては、下の方で詳しく解説しています。)
価格(コスパ)(5点/5点満点)
これはコスパいいと思います!
実売50,000円とけっして安くはありません。
ですが、安価な樹脂パーツでコストダウンを図るのではなく、
細かいパーツまでアルミパーツを使ったこだわりの設計となっています。
アルミには、スペックには表れない、リール感度、タフさや劣化しにくさがあると思っています。
安いリールを何度か買い替えるより、最初に奮発していいリールを長く使った方が絶対にいいです!
長い目で見ると安くすみますし、いい道具を使った方が上達も早いです。
ほんとに欠点はないの?あやしくないか…??
まだほんの短期間の使用でしかありませんが、
ほんとに欠点など気になるところはありませんでした。
- 近距離キャスト〜遠投までこなせる
- タフ
- トラブルレス
- アルミでもそこそこ軽量
- ほぼほぼ劣化もないと思う
と死角なしで、
「バス釣り用ベイトリールの最終形態」
のようなモデルだなと思っています。
ただ一つ上げるとすれば、
何か全く新しい要素は何もなかったということくらいでしょうか。
これまでの性能にさらに磨きをかけてきただけで十分にスゴいことなので、
贅沢な不満かもしれませんが。。。
また次のモデルでは、16 STEEZ SV TWが出てきた時のような、
何か全く新しい画期的な機能が生み出されるのを楽しみにしています!😊
△ シーバスアングラーの方からすると、糸巻量が減ってしまったのは残念だ
という声も聞きました。
ですが、バス釣りだけを考えると、ちょうどいい糸巻量です。
全国どこのフィールドでも全く問題ありません。
総合評価(5点/5点満点)
以上より、文句なしの満点です。
- デザイン(4点/5点満点)
- 巻き心地(5点/5点満点)
- 剛性感(5点/5点満点)
- キャスト性能(5点/5点満点)
- 価格(コスパ)(5点/5点満点)
これ以上ないくらいに完璧なリールだと思います。
長期使用レビュー(2023/11/08 追記)
1年間使い込んでみて新たな気づきがありますので、共有します。
結論から言うと、正直 期待外れな部分もありました。。。
ここまで褒めちぎってきて、アレなんですが😅
23 STEEZ AⅡ TW は、
- 野池や水路(クリーク)などの小規模な釣り場で
- 重さ 3/8oz(10.5g)以下のルアーがメイン
という釣り人には、あまりおすすめしません。
軽いルアーで近距離を狙っていくような釣り(マシンガンキャスト的なイメージ)だと、結構ライントラブルが起こっています。
沖に遠投!みたいなスタイルにはとてもいいです。
※このトラブルは、ブレーキシステム「MAG-Z BOOST」によるところが大きいのかなと考えています。
MAG-Z BOOST は、2段階のブレーキシステムになっています。
・キャスト前半では、強めのブレーキがかかってバックラッシュを防ぎ
・キャスト後半では、ブレーキが緩まり飛距離を伸ばします
近距離でコントロールをつけるために力を抜いてキャストすると、
1段階目の強いブレーキがかからないことがあります。
すると、スプールの中でラインがゴワっと浮いてしまい、
ライントラブルとなります。
重さ14g(1/2oz)以上の中・重量級ルアーや、遠投する場合には、
しっかり2段階のブレーキが作動してくれるので問題ないのですが、
近距離で力を抜いたキャストをする際に注意が必要だと感じました。
近距離で軽量級ルアーには、
前作の17 STEEZ A TW の方がトラブルがなく、断然使いやすかったです。
(※あくまでも筆者の個人的な感想です💦あしからず。。。)
スペック解説
以下に、スペックや性能などをまとめておきます。
前作の17スティーズAやスペックが似ている21ジリオンTW HDと比較していますので、どちらを購入するか悩まれている方の参考になると思います!
まずは 17 STEEZ A TW という名機をおさらい
まず、前作「17 STEEZ A TW」のおさらいから。
17 STEEZ A TW の主な特徴
- 2017年発売
- 「A」はアルミ
- 剛性感のあるアルミボディでありながら軽量・コンパクト
当時は他に換えの利かないリールだった - 90㎜の長いハンドル
- スプール径:34㎜
- 糸巻量:ナイロンライン16lbが100m
- 幅広いルアーが使いやすいスペック
- スプール径が小さいので、軽量ルアーも投げることが可能
- 剛性のあるアルミボディと長いハンドルで大きくて引き抵抗の強いルアーもグリグリと強引に巻くこともできる
- 軽いもの〜重いものまで何でもこなす
どちらかといえば、重いルアー、遠投、タフな使い方向き
「AⅡ」へ進化して帰ってきた!
今回の「STEEZ AⅡ TW」は、前作から全く新しいリールに生まれ変わったというよりは、前作からの性能を一段ずつ底上げし、さらに磨きをかけたような印象です。
前作がこれ以上進化のしようがないような完成されたリールだったので、それをさらに進化させてきたダイワの技術力には驚かされます…。
STEEZ AⅡとAの機能比較
前作17 STEEZ A TWとの性能比較です。
23 STEEZ AⅡ TW | 17 STEEZ A TW | |
---|---|---|
ブレーキ | MAG-Z BOOST | MAGFORCE-Z |
スプール | G1ジュラルミン製(アルミ系合金) | G1ジュラルミン製(アルミ系合金) |
糸巻量 | 16lb-90m | 16lb-100m |
ベアリング数 | 11 | 9 |
大きな変化は、
- ブレーキシステム
- 糸巻量の減
- ベアリングの増
です。
これらの変化により、遠投性能と近中距離のキャスト性能の両方が良くなりました。
一見すると相反する性能のようですが、双方性能アップしています。
ブレーキシステム
MAGFORCE-ZからMAG-Z BOOSTへ進化しました。
MAG-Z BOOSTは、MAGFORCE-Zの遠投性能を極限まで引き出したブーストシステムです。
簡単に言うと、ブレーキの精度が向上しています。
キャスト前半のバックラッシュが起こる段階ではしっかりブレーキをかけ、キャスト中盤~着水間際ではブレーキを緩めて、伸びやかな弾道を実現しています。
このキャスト中盤~着水間際にかけてのブレーキの緩め方が、MAGFORCE-Zは1段階でしたが、MAG-Z BOOSTは2段階となったことで、緩める精度がさらに高まったというイメージです。
糸巻量
前作16lb-100mから、今作は16lb-90mへ糸巻量が減っています。
スプールの約5%の軽量化と糸巻量の10m減により、スプールの回転性能があがりました。(スプールが回転しやすくなくなっています。)
- スプール軽量化と糸巻量減により近中距離での扱いやすさが上がり、
- MAG-Z BOOSTによって遠投性能もさらに磨きがかかっている
そんな完全に上位互換なリールとなっています!
ベアリング数
ベアリングも前作から2個追加され計11個になりました。
ベアリングの増加も、巻きの滑らかさやスプールの回転しやすさ、遠投性能の向上に一役買っています。
ハイパードライブデザイン
「強さと滑らかさの永続」こそがベイトリールに求められる性能の帰着地点。
ハイパードライブデザインとは、高い初期性能が長く続くことを目指した設計思想です。
→2023/11/08 追記:
1年程使い込んでいますが、全く劣化の気配さえありません。
(週1回の釣行で、メンテは2カ月に1回程度のオイル挿しのみ。オーバーホールはしていません。結構放っておいてると思いますが、全く問題なしです。)
マグシールドボールベアリング
防水性、耐久性に優れたダイワ独自のベアリングを採用。
高い初期性能を長い間持続させます。
22ジリオン TW HD との比較
STEEZ AⅡ TWと似たスペックで、ダイワには 22ジリオン TW HD というリールがあります。
- アルミボディ
- MAG-Z BOOSTブレーキ
- スプール径Φ34㎜
- ベアリング計11個
と ほぼ同じようなスペックで、価格も同程度の50,000円ほどです。
何か違いはあるのでしょうか?
詳しく見ていきます。
大きな違いは3点、
- 糸巻量
- ハンドル長さ
- ハンドルノブ形状
です。
製品名 | 23 STEEZ AⅡ TW | 21 ZILLION TW HD |
---|---|---|
ブレーキ | MAG-Z BOOST | MAG-Z BOOST |
スプール | G1ジュラルミン製(アルミ系合金) | G1ジュラルミン製(アルミ系合金) |
スプール(径/幅) | 34㎜/24㎜ | 34㎜/24㎜ |
糸巻量 | 16lb-90m | 16lb-100m |
ハンドル長 | 90㎜ | 100㎜ |
ベアリング数 | 11個 | 11個 |
価格 | 54,000円 | 51,700円 |
スプール比較
スティーズのほうが浅溝スプールで糸巻量が少ないので、
スプールが軽く、軽いルアーを投げるのに向きます。
ハンドル比較
- スティーズのハンドルノブは細く
- ジリオンのハンドルは太くて大きい
→スティーズ:ジリオンに比べて繊細な釣りに向く
→ジリオン:
スティーズでは力不足だと感じるようなビッグベイトやディープクランクなど巻き抵抗の大きいルアーをグリグリ巻くことができる。
- ジリオンがゴリゴリのパワーフィッシング向き なのに対して
- スティーズはほんとにバス釣りにドンピシャな、バス釣り専用機
といった感じになっています。
- カバー(立ち木や水草、岩などの障害物)周りでのパワーゲームや、琵琶湖など広大なフィールドでデカバスだけに狙いを絞った釣りメインの方は、ジリオン
- フィールドや釣り方を絞らず、これ一台でバス釣りをオールラウンドにこなしたいという方は、スティーズ
と、使い分けになります。
STEEZ AⅡ 主な仕様
品名 | ハンドル向き | 巻取長 (cm/ハンドル1回転) |
ギア比 | 自重 (g) |
最大ドラグ力 (kg) |
ナイロン糸巻量 (太さlb-長さm) |
スプール寸法 (径mm/幅mm) |
ハンドル長 (mm) |
ベアリング数 (ボール/ローラー) |
価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | 右 | 67 | 6.3 | 190 | 6 | 16-90 | 34/24 | 90 | 10/1 | 54,000 |
1000L | 左 | 67 | 6.3 | 190 | 6 | 16-90 | 34/24 | 90 | 10/1 | 54,000 |
1000H | 右 | 75 | 7.1 | 190 | 6 | 16-90 | 34/24 | 90 | 10/1 | 54,000 |
1000HL | 左 | 75 | 7.1 | 190 | 6 | 16-90 | 34/24 | 90 | 10/1 | 54,000 |
1000XH | 右 | 90 | 8.5 | 190 | 5 | 16-90 | 34/24 | 90 | 10/1 | 54,000 |
1000XHL | 左 | 90 | 8.5 | 190 | 5 | 16-90 | 34/24 | 90 | 10/1 | 54,000 |
最後に
以上、23 STEEZ AⅡ TW を実際に使用してのレビューでした!
- 近中距離キャスト〜遠投まで全てのキャスト性能が高次元
- タフで巻き感度もスゴくいい!
超万能リールだなっていう印象でした!!
さすがは 17 STEEZ A TW の後継機、完成されてますね😮
買って間違いなし!の超オススメです!ぜひ皆さんも使ってみてください。
またじっくり使い込んで、気づいたことを追記していきます!🫡
最後までご覧いただきありがとうございました。