こんにちは!YTです。
今回は、ここ20年でのバス釣りの変化を、師匠の話をベースにまとめていきます。
子育てがひと段落して、「またバス釣りやってみよう!」と思われている“バス釣り復帰組サラリーマン”の皆さんの参考になれば幸いです!
➀ハイプレッシャー化
なんて話をベテランの方から聞いたことがあります。
ですが、今はそうはいきません。(昔からそんなに簡単なものではなかったかとは思いますが、、、(笑))
全く知識のないままテキトーにやっていては、いつまでたっても釣れるようにはなりません。
毎日のようにルアーを投げられていて、基本的にどこのフィールドのバスもスレきっています。
近くにルアーが落ちてきただけで嫌がって逃げていくバスが多くなりました。
上からエサみたいなモノがボチャン!と飛んできて、食いついたら空中に引っ張られてしまう。
バスの目線から見た“釣り”です。
何度も何度も周りでこの光景を見て、自分も釣られて経験して、バスは、上からのボチャン!を危険サインだと学習していきます。
まして、バス釣りは海釣りと違って、同じ魚を大勢で何度も繰り返し釣るような釣りです。(フィールドによります。)
そりゃあ、難しくなってしまうのは仕方ないですね。
ただ、きちんとポイント・タイミングを見極めてバスの本能に訴えることができれば、同じ魚であっても何度でも釣れます。
バス釣りは難しくはありません!
➁釣り場の減少
釣り禁止や水抜きの影響で、釣り場はかなり減っています。
私は現在、兵庫県の東播エリアをホームにバス釣りをしています。
東播エリアには無数の野池があり、古くからバスが釣れるフィールドとして全国的に有名でした。
しかし、今では、釣り人のマナー、水難事故の問題などから野池のほとんどが釣り禁止となってしまいました。
特に釣り人のマナー問題は、昔からずっと続いている問題です。
・ごみのポイ捨て
・迷惑駐車
・木を折る、岩を動かす
・取水ポンプを壊す
・獣除けフェンスを壊す
など、地域の人々や仕事に迷惑をかけてしまっています。
こんなことでは、釣り禁止になってしまっても仕方ありません。
地域の人たちからしてみれば、釣り禁止にしてしまうえば手っ取り早いです。
これからも、今ある素晴らしいフィールドでずっと釣りを楽しめるように、1人1人ができること、周りに迷惑をかけないように気を付けることから始めましょう!
➂タックルの進化
現在のタックルは、20年前のそれとは比べ物にならないくらい軽量化、トラブルレス化されています。
しかもそれが、エントリーモデルにも当たり前!という時代です。
驚愕です!
リール
20年前のハイエンドリール「バンタム スコーピオン メタニウムXT(初代赤メタ)」(シマノ 1992年発売)、「チームダイワTD1Hi」(ダイワ 1991年発売)でも、重量は200g台でしたが、
最新のハイエンドリールは、
20メタニウム(シマノ)175g、
22スティーズ リミテッド SV TW 1000S(ダイワ)160g
と大幅に軽量化されています。
さらに軽さに特化したものであれば、「アルデバランBFS(シマノ)」など、まだまだ上もあります。
ロッド
ロッドの進化も同様です。
高性能カーボンが開発され、驚異的に軽くて強く、高感度なロッドが生み出されています。
今のロッドには、「トレカ® T1100G」のような航空宇宙技術に使用されるカーボンが採用されているものまであります。
タックルの軽量化により、ロッドは長くなる傾向にあります。
20年前の王道は6ft6inでしたが、
現在は6ft10inが主流です。
軽くなった分、長くしても軽快感を損うことはありません。
オカッパリ(岸釣り)におけるロングロッドの恩恵は計り知れません。
・より遠投できる。
・ラインコントロールしやすい。(糸フケ、トレースコースのコントロール)
・足場が高くても、足元まできちんとルアーを引くことができる。
などなど。
逆に、デメリットは、
・狭い場所での取り回しの悪さ
・繊細なアクションの付けにくさ
くらいで、明らかにメリットの方が大きいです。
④釣り方の多様化
日に日にバスがスレて釣れなくなっている状況の中、より多くの魚を釣るための新しい釣り方が続々と編み出されています。
そして、これからも新しい画期的な釣り方が生み出されていきます!
ビッグベイト
・落ち鮎パターンや琵琶湖のハスパターンのような、バスが大きなベイトを意識している時に有効。
・ルアーサイズからくるアピール力が抜群で、やる気のあるバスを引っ張り出す。
派手な釣り方であること、釣れた時の衝撃、デカい魚を選んで釣ることができること、から全国的に人気のあるルアージャンルです。
各社それぞれ、さまざまな特徴あるビッグベイトを売り出しています。
ベイトフィネス
本来スピニングでやるような軽いルアー(1g〜5gのモノ)が、今はベイトタックルで使えるようになっています。
ベイトにすることで、
・手返しよくテンポよく釣り出来る。
・スピニングよりキャスト精度が高い。
・やり取り時間の短縮で、短い時合を逃さない。
などのメリットがあります。
デメリットは、
・スピニングより飛距離が劣る
ことくらいです。
パワーフィネス
MH〜HパワーくらいのスピニングロッドにPEライン1.5号〜2号を使用して、カバーの中にルアーを入れ込む釣りです。
私がここ最近一番衝撃を受けた釣り方で、今まで釣ることができなかった魚がボコボコ釣れるようになるイメージです。
もう、ハイプレッシャーとかスレてるとかお構いなしで、とにかく釣れまくります。
ネガティブな点は、
・どうしても専用タックルを準備する必要がある
・竿を曲げれないので遠心力を利用した独特なキャストを習得する必要がある
・このキャストが難しい。
・遠くのカバーへスキッピングでルアーを入れ込めて初めて、パワーフィネスの本領発揮。
と、中々なハードルの高さですが、それ以上のメリットがあります。
どうしても釣果が求めるときに、一度騙されたと思ってやってみてほしいです。
おもしろいかどうかは別として、劇的な釣果を約束します。(笑)
ホバスト
ホバーストローリング。
ホバリング(浮遊)とストローリング(漂う)を合わせた造語です。
小型ベイトフィッシュ形状のワームを中層でフワフワ漂わせる釣り方です。
ワームの頭に0.3g程度のネイルシンカーを入れて、ジグフックを背中に薄刺しして使います。
中層をゆっくり誘うことができ、弱ったベイトをイミテートします。
そう思っている方が多いと思います。
私もそう思ってました。
そんな時にホバストです!
ホバストで中層の魚が釣れるようになりましたよ!
皆さんもぜひ試してみてください。
⑤プレミアルアー
昔のメガバスブーム程ではありませんが、今でもプレミアルアーはヤフオクやメルカリでは定価の何倍もの金額で取引されています。
90年代、第2次バス釣りブームの時のメガバスの勢いは凄まじいものでしたよね。
POP-X、DOG-Xなど人気すぎて、釣具屋の長蛇の列が社会的ニュースとなりました。
発売から20年以上たった今でもその実力が色褪せることはありません。
同様に今は、DRTのタイニークラッシュやクラッシュ9がプレミアルアーになっています。
2、3年前までは、ダッジ(レイドジャパン)もそうでした。
釣具店に入荷しても即完売で、お店で売ってるのを見かけることさえありません。
最近は転売対策としてプレミアルアーは抽選販売にしているお店が多いです。
逆に今ではあのメガバスルアーがいつでもどこでも買えるようになっています。
⑥釣具の購入先
昔はバス釣り専門のプロショップが賑わっていましたが、今はそこまで賑わっていません。
今はネットや大型量販店が主流になっています。
今の時代、ネットで自宅から何でも買えますし、大型量販店の品揃えはスゴいです。
個人店では到底太刀打ちできそうにありません。
最後に
この20年で釣りを取り巻く環境も、釣り方も大きく変わっていることが分かっていただけたかと思います。
そして、釣りはこれからもずっと変わっていきます!
その時々の変化を楽しみながら、“バス釣り”を遊んでいきたいですね。
以上、20年前と今のバス釣り比較でした。
「またバス釣りやってみよう!」と思われているバス釣り復帰組サラリーマンの一助となれば幸いです。